■「かながわの名木100選」調査・診断の目的
日本樹木医会神奈川県支部 支部長 冨田 改
神奈川県では、昭和59 年(1984年)に、「かながわの名木100選」が選定されております。これらの名木は地域のシンボルとして、また巨木、古木として、あるいは学問的に珍しい木として選ばれたもので、多くの人に親しまれ、それぞれに存在感を示している木です。

この名木100選の指定から早23年が経ちました。この間、これらの名木の診断・治療は、一部の名木に対して必要に応じて行われてきましたが、全体の統一した調査・診断は一度も行われず今日に至っております。

私たち樹木医に課せられた役割は、これらの巨木古木が元気に後世に引き継がれていくようお手伝いすることではないでしょうか。せめて10年に一度は健康診断を行い、その都度、それぞれの木に対する適切な判断と対応ができるようになってほしいと考えております。その手始めとして、今回の全名木の調査に取り組んだ次第です。

また大樹の存在意義や緑の大切さについて認識を同じくする、(財)日本造園修景協会神奈川県支部との共同企画事業として、診断調査に取り組むことができました。

本報告書では、さまざまな状況下に置かれた名木の健康の度合いを説明しております。この現状を多くの人に知ってもらい、今後の保全や対策にぜひとも役立てていただきたいと願っております。そして「かながわの名木100選」が、後世まで受け継がれていってほしいと、切に念ずる次第です。

【平成19年12月CD作製】

このたび日本樹木医会神奈川県支部では上記のとおり「かながわ名木100選」の調査診断を終え貴重なデーターを造園業協会員に利用いただきたいとのお話があり公園緑地部会ではこれを受け、CDを特注しました。協会の各支部にも備えて頂きますのでご活用いただければ幸いです。

尚、このCDは公園緑地部会の賛同会員には配付されます。また協会の各支部に1枚ずつお渡しいたします。若干枚数にゆとりがありますので協会までお問い合わせください。
(但し有料となります。1枚1000円)


Copyright (c) 2004 KANAGAWAKEN-ZOUENGYOUKYOUKAI All Rights Reserved.