■ホールインワン記念小品集より
理事・教育研修委員 今泉 健寿氏
「三万三千分の一」これが米国ゴルフレジスターという団体が公表したショートホールに於けるホールインワンの確率だそうです。ふつうのゴルフ場は18ホールのうち4ホールがショートホールですから8250ラウンドに一回出ることになります。

私は昭和38年にゴルフを始めて44年、今迄に同伴者が二度ホールインワンを出しましたが、この歳まで私自身は全くご縁がありませんでした。もっとも年間50ラウンド平均プレーをしたとしても、165年要する訳ですから無理からぬ事と思っておりました。

又、若い時に麻雀で、純正の九連宝塔(チュウレンポウトウ、これの確率は1440000分の一と言われています。)を、更に2〜3年後準正の九蓮宝塔も一回達成したので、これで「勝負運」を使い果たしてしまったものと諦めておりました。

【エンゼルカントリークラブ 東コース】 【エンゼルカントリークラブ 西コース】

今回図らずも古希を迎えた歳にホールインワンを体験する事が出来ました。まだまだ「運」が残っていたのか、或いはチャージをし直して「運」がやっと回復したのか…どちらかでしょうが、何はともあれ嬉しいことです。

今迄楽しいゴルフをお付き合い下さいました「お友達」各位に改めて御礼を申し上げますと共に六〇の手習いで描き始めた拙絵の一部をホールインワン記念として、ささやかな図録に致しましたので、笑納戴ければ幸甚に存じます。

老い先短い身ではありますが、これからも楽しくご一緒に遊んで下さいますよう切望する次第です。

【驟雨の前】 【飛騨の民家園】
◎あとがき
「六〇の手習い」で油絵を書き出して丁度一〇年経過致しました。描き出した二〜三年は、絵も上達したいゴルフもローハンデを維持したいという思いから、休日には、晴れていればゴルフ、雨降りは絵を描く事を原則として、土日などはロッジに泊まり、プレー後にゴルフ場の絵を描いてどちらも両立させておりました。(残念ながら今はそのどちらにも当時の熱意が無くなってしまいましたが…)

一〇年の節目となる今年、今迄の駄作を「図録」に纏める積もりでおりましたが、なかなかふんぎりがつかず一日延ばしとなり、挙句には喜寿を節目にしよう…と横着を決め込んでおりました。
 そんな怠けた気持ちを叱咤するかのようにホールインワンと言う奇跡を起こしてくれました。

しからば、曲がりなりにも当初の予定通り何とかしなければ、と思い立ちまして、(熱意のあった)その頃に描いたゴルフ場の絵を、ホールインワン記念として植樹の代わりに、エンゼルカントリーにご寄贈すると共に、それらの絵を含めたささやかな小品図録を急遽制作いたしました。喜寿が無事に迎えられた七年後発行の「図録」の予告編と思し召されて御高覧戴ければ幸甚に存じます。(チャーチル会ヨコハマ会員)
【真 鶴 港】 【朝霧の那珂川】


Copyright (c) 2004 KANAGAWAKEN-ZOUENGYOUKYOUKAI All Rights Reserved.