◎神奈川県庁本庁舎屋上緑化庭園の概要
 社団法人神奈川県造園業協会創立30周年記念事業として、県民の皆様に親しまれ又屋上緑化普及の一助に貢献したいと願って神奈川県庁本庁舎に屋上緑化庭園を設置して寄贈するものです。
■施工条件
県庁本庁舎は大正14年に着工し、昭和3年に完成した大変歴史のある建造物であるため、加重制限が湿潤時100kg/2u、防水補修工事ができるよう移動可能なもの、潅水方法は自動潅水方式、強風、強雨、塩害対策等様々な非常に厳しい施工条件が付されております。

■施工方法
極力荷重を減らすため軽量土壌を使用し、施行後防水補修ができるよう移動可能なマット・トレー・プランターに植栽し、また、潅水は、自動潅水方式とした。

■屋上緑化庭園のコンセプト
草地の原風景を再現し、植物が創りだす五感一光、音、香り等一を来場者に感じとって頂けるスポットを提供する。

◎贈呈式と感謝状授与式“すてきな帽子をプレゼントして下さった”知事よりごあいさつ
 さる11月5日に、県庁本庁舎屋上において30周年記念事業屋上緑化庭園の贈呈式並びに知事感謝状の授与式が行われた。当日は30周年記念事業を祝福するかのように雲ひとつない爽やかな秋晴れのもと会長・副会長・記念事業小委 会委員長をはじめ関係者並びに神奈川県議会みどり議員連盟三好会長ほか多数のご出席を得て行われました。

 会長寄贈挨拶の後、知事より感謝状の授与とご挨拶があり、「良い帽子は夏は涼しく冬は暖かくとっても気持ちがいいですよね。この帽子をもっともっと広め、ヒートアイランド対策となっていけるよう務める」と述べられました。次いで三好神奈川県議会みどり議員連盟会長より“なくしてわかるのは親の恩だけじゃない”失ってしまった大切な緑を都市部の人が最も恋いこがれている、その庭園を作って下さったと心のこもったごあいさつを述べられ、これまで長期間に亘りご尽力とご苦労された関係者に対して感謝と謝辞が寄せられました。
◎記念事業小委員会における記念事業検討の経緯
 社団法人神奈川県造園業協会が平成16年12月に創立30周年を迎えるに当たり事業を円滑に行うため、平成14年6月21日(金)に30周年記念準備委員会を設立しました。準備委員会の組織に式典、表彰、記念事業、記念誌の四つの小委員会を設置し、各小委員会でそれぞれ検討がなされております。

 記念事業小委員会では、平成15年4月に第1回の小委員会開催以来屋上緑化施設の視察研修を含め17回に亘り、30周年記念事業として県立養護学校や老人ホームの芝生化、県立公園へ日本庭園の設置、県有施設への屋上緑化やシンボルツリー、NGO・NPOと連携した砂漠緑化、平成13年9月11日ニューヨーク中枢部への同時多発テロ跡地への鎮魂ツリーの設置等様々な意見が出され検討の結果、最終的に県庁舎本庁舎に屋上緑化庭園を設置し寄贈することが決定しました。

県庁屋上緑化審査委員と施工スタッフ
 着工し、昭和3年に完成した大変歴史のある建造物であるため、加重制限が湿潤時100kg/u、防水補修工事ができるよう移動可能なもの、潅水方法は自動潅水方式、強風、強雨、塩害対策等様々な非常に厳しい施工条件が付されているため、屋上緑化として評価されるものが果たして創れるかどうか大変危惧されましたが、県民の皆様に親しまれ又屋上緑化普及の一助に貢献するため取組むことになり、方法として会員の英知を結集するため公募しました。

 公募の結果は、13社の申し込みがあり最終的には8社10件の提案がありました。
◎神奈川県本庁舎屋上緑化工事選定審査の経過について

 8社10件の提案を受け選定審査を行うための学識経験や専門知識を有する方を含めた選定審査会の設置について検討がされ、財団法人日本修景協会常任理事高橋雅雄氏、神奈川県から環境農政部緑政課、県土整備部都市整備公園課、神奈川県農業総合研究所の関係機関と神造協会長、記念事業小委員会正副委員長、公園緑地部会ビジョン委員長の8人で構成される委員会が発足、平成16年6月25日に第1回審査会が開催され、計4回に亘り前述の大変厳しい神奈川県本庁舎屋上緑化施工基準に照らし、種々検討の結果櫻井造園土木(株)提案の屋上緑化が選定されました。


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