◎平成19年 水源の森・鎮守の森再生プログラム
~卒業記念に6年生が森づくり!!
3年間ドングリから育てた苗木(170本)を富岡総合公園に移植致しました。~
金沢・磯子支部
情報委員 石井 康明
このプログラムが始まって3年になり、この春に移植し「トトロが住めるような森」を作ろうという生徒たちの思いがかなえられることになります。
ではこの3年間をどのような経過で行なってきたか振り返ってみましょう
平成16年3月に横浜市立富岡小学校の3年生を対象としてどんぐりの種まきを行い自然環境や動植物の生態などのどんぐりとの係わりを説明し塩水にどんぐりを入れよい種であるかどうか判別する実験から始めました。生徒たちの真剣なまなざしを見ていると純真な気持ちが伝わってきて自分たちも一生懸命頑張ろうと思いました。
一年目は育苗箱から5㎝位伸びた苗を直径10㎝のポットに黒土と腐葉土を混ぜた土で植え替えを各自で作業してもらいました。殆どのどんぐりが発芽し全部で300本ほどの芽が出ました。本来「どんぐりは常温で少し湿っぽくした状態で保存する」ということを知らないで作業した為、当初どんぐりの芽がでないのではと心配しましたが5月上旬ころに発芽したので安心しました。今回の種は主にカシ類であるため皮がしっかりして硬かったようです。コナラやクヌギなどの落葉樹のどんぐりは種の皮が薄く虫が入りやすいため腐りやすいので注意が必要です。
二年目も同様に少し大きめのポットに移植する作業を行い苗も10から15㎝位に成長していました。夏休み中の水遣りが足りなかったようで夏から秋にかけて50本ほど枯れ200本ほどの数になりました。
ポットの植え替え作業中に昆虫の幼虫やミミズなどが入っていたものを一人の生徒が「幼虫はどんぐりの根に害を及ぼすからとっておきました」と言うのを聞いた時にどんぐりも大きくなってきたけれど子供たちも同じ様に大きく成長しているんだと実感しました。
3年目になる今年は20から30㎝に伸びた苗木を卒業しどんぐりも自然に帰す時となりました。市の環境創造局・公園管理事務所の方々小学校の校長先生と担任教諭・支部青年部の大胡・石井が出席し検討した結果「富岡総合公園の芝生広場」の一角に根を下ろすことになりホッ一息いたしました。植え付けは2月27日午後13時20分の授業の中で行ないました。やっとこの日をむかえることになり125名の生徒たちも大喜びでしたがその笑顔を見ていると胸に迫るものがありました。原県域青年部長を始めご参加いただいた皆様(17名)どうも有難うございました。
横浜市では年頭に「150万本植樹行動宣言」を行い緑を増やしていく取組を進めているところでこの取組はその植樹行動に資するものとみなされました。
どんぐりと同じ様に卒業する生徒の皆さんも元気でたくましく大きく成長していってほしいと思います。私たちも遠くから見守っていく所存です。
これまで何年もご協力いただいた沢山の方々にお礼と感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に有難うございました。